ガンダムSEED DESTINYの話をしよう

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SEEDの続編SEED DESTINY。とりあえず日記のほうに書いたものをまとめたりたまに感想とか予想とか書いてみたり。放送中にデス種ネタが見たい人がブックマークするならここかなあ。私は土曜日は忙しいので見て何か書くのは日曜日になりがちなのでよろしく。DESTINYに限らずガンダムネタは刻々と増やすかと。

ガンダムの正しい楽しみ方は25年前からずっと「無理やりつじつまを合わせる」だと思います。批判するべきことはいくらでもあるが筋の通らない、意味のない批判、批判のための批判は逆効果でつまらない。

2004年末まで(放映前コメント・試写会から第12話まで分)の過去ログはこちら2005年3月末まで(第13話から第23話まで分)の過去ログはこちら2005年6月末まで(第24話から第36話まで分)の過去ログはこちら

7月3日 第3クールまでのまとめ

第2クールは地味な展開であるという余計なことまで前作をなぞってしまったが、今回は伏線をがりがり貼っているので作品的には問題あるまい。第3クールに入ってからまたも確変状態の盛り上がりを。29話は酷評したけど近頃になるとどういう前振りだったかが見えてきてやはり作品的に必要であるという。あと、いきなりステラを切ったのには驚いたが、やはりシンの思い入れ具合が画面からだけでは分かりにくすぎることが問題点だろう。シンの思想のバックボーンが「平和に暮らしている弱い人は守られるべきです」であることから、当初戦災孤児かなんかだと思ってしまったステラに思い入れをしてしまうのは、スティングたちが兄だと思っている展開から自分を重ねてまっとうではあったのだが、こんなのすぐ気づくのは無理。いつもの知ることと知らないことですな。

そして何と言っても見所はインパルスvsフリーダム。まさかのインパルス完全勝利。ギミックも展開の工夫も絵の力の入れ具合も実によかった。あまりにすぐ復活したのにはぽかーんでしたが。その後議長の話とアスランの選択が続きテーマもはっきりしてきたところでまだ続く、と。しっかり対立項が見えてきたのでシンの最後の選択がどうなるのかという楽しみが出てきた。前はこのあたりでどうまとめるものやら少しは見えてきたのだが、今回はさっぱり。人間関係のシャッフルもすんできたので最終クールは期待できそうである。

時間経過が分かりにくいのは相変わらず。他のシリーズはもっとひどいんだけど、移動にどれだけの時間がかかるのかをいきなりはっきりは示していないので(下手に決めると矛盾が生じる恐れがあるからだろうけれど)浅薄な突っ込み(治るの早っとか遅っとか)をされる隙になっている。フリーダム撃破からアスラン脱走まで2週間くらいはないと船旅の時間がないのでそれくらいはあるはずなのだが、同じ放映回だったりするので紛らわしい。

正直、ステラを捕まえたあたりから会話の回し方と戦闘の行方がいちいち細かい緊張感を呼ぶつくりで画面から目を離せなく、面白い展開だと思いますよ。

7月4日 第37話「雷鳴の闇」

今週は絵が乱れている箇所が多かったと思う。レジェンドもディスティニーも色が気になるなー。起動したのか分からないくらいの地味な色と、原色がきつすぎて汚い色。どちらもデザインは鋭角で結構いいと思うんだけど。

「シン、聞くな!」とアスランの台詞をびしっと切るのが問題点なのね。すげーわかりにくいぞ。で、後半レイと議長の誘導に尺を割きすぎていて見るのが疲れる。絵が動かないし、製作スケジュールやばい?(笑)

そういえばキサカは特殊部隊の一佐だった。それでも拾うのはかなり無理があるけど。

ルナマリアもちゃんと喋ってくれよー。脚本が肝心なところで手を抜くからなあ。あ、でも携帯電話をいつ以来か忘れるくらい久しぶりに取り出したのはよかった。次回ルナマリアの会話が多いことを期待。割り切るのか恨むのかどちらにするのかね。それによってシンの変化方向も決まるし。

予告をみた感じ、ビグザムが量産された暁には(ry、と思ってしまった人だらけであろう。それにしても今回のナレーション、まさにずばりシリーズの特長を描写していますな。

で、そろそろ最終回でタリアが議長を撃ちそうな気がしてきた。

7月10日 第38話「新しき旗」

CMでシンの出番がないネタまたきたー。

何だあの手抜きオープニング。歌詞もふざけてんの?全く話を見ないで書いているのが丸見えじゃないか。ペシミストが恋をして変わるんじゃなくて恋をしてペシミストになった(と言うのは少々無理があるが)人ばかりなのに(キラとデュランダルとシン)。予告でわざわざTMを使ったのは前回のRIVER変更時に延々と劇中で「あんなに一緒だったのに」を流したのと同じく監督のソニーへのせめてもの抵抗なんだろう。

ルナマリアが無理にでも気持ちに整理をつけようとしているのはよいと思う(ちゃんとやってくれてよかった)のだが、そこで手出すかおい、みたいな。二人とももやもやしてるから破壊活動に精を出してるように見える。こっちももやもやするよ全くもう。とりあえず、撃ちまくるより切りまくるほうが見栄えはするかも。スティングは何のために出てきたのやら。一番粘ってたし何か会話でもあるかと思ったら結局やられるし。

話が単調で何とも。つーか今回演出がおかしい。アークエンジェルの割り込みが入るのは問題ないはずだが、そこで音楽が途切れてしまうのは変だろう。あと、主語を「世界」にするのよくないと思うんだよな。なんつーか大上段に勝手に構えすぎで薄い台詞になる。

一方エンディング曲は歌詞と曲は冴えまくりですな。「何も知らないほうが幸せというけど 僕はきっと満足しないはずだから」このまま最終回にもってけるな。最後の二人絵で腰砕けしましたが。聞いた感じ、途中で曲を省略しているかと思われ。CD買わねば。あと、See-Saw名義なのに高い声で歌っているのは珍しいと思った。

ところでカガリとメイリンの修羅場マダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

7月12日

君は僕に似ている

君は僕に似ている

第29話のCM前90秒くらいに「君は僕に似ている」のピアノ版(修正:いや、バイオリンもあるな)が流れているようだ。何だその無茶な使い方。キラとアスラン・デュランダルとクルーゼの組になっているからかけてるのか。

7月17日 第39話「天空のキラ」

私がマンセーに見える人はどこを見てるんだろう。評論なら新視点提供とか、面白い見方とか、気づきづらいことを教えるとかができなきゃたいしたことはない。昔の素晴らしいものの素晴らしい部分の評価基準にそのまま当てはめて、当てはまらないから今のはクソだと評価されても意味がない。

毎週分は感想なので割と雑に書いてますよ。


今週のFLET's広告もこの展開だとしゃれになりませんな。

いつの間にガイアとか作ってたのやら。ドムも積んだんだよな?パイロット人員は?どうもよくわからん。”ファクトリー”に隠れていたというのは分かったのだが。まあ来週出てくるだろう。

アスランの焦りと空回りの独白とカガリとの対話はまとめとして良かったと思う。「しょうがないのかな、やっぱり」「いや、そんなはずはない」とカガリまで議長に影響されているのに感心。視聴者が離れてみるカガリとアスランの見るカガリの評価は違うってのがよいな。で、カガリが余裕を持ちおって修羅場もクソもないのが残念だったり。ディスティニープラン表現も露骨。やっぱり分かりやすい話だ。「ラクスが死んだら全て終わり」はミーアがらみの暴露で議長をどうこう、だよな。きっとラクスマンセーの一種かと言われてるんだろうな。

さすがにストライクは旧型機というか、ザクの強いビームには耐えられん、と。ルージュの設定で、電力節約にすると色がストライクに戻るというのは知らなきゃ分からんと思うのだが。盾はちゃんとルージュのままだし、赤のままでもいいんじゃないかなあ。

乗り換え前にラクスと話しているのは非常にもやもやするんですけど。いいから乗れ!と。フリーダムに乗るときはまさに名シーンだったと思うのだが今回は何もないしなあ。歌は流れたけど。前奏カコイイ。浅倉大介らしいな。そして出たら出たでやっぱり派手すぎかつ強すぎて燃えるがある意味寂しい。また演出のバランスが悪い。エターナルがはじめから落ちるとは思えないからなあ。フレイ級の不安が欲しいのですが。まあ、フリーダムやディスティニー同様、動いたほうが映えるよいデザインだった。まさか12機のリックドムをたった3分で…をやるとは思わなかったが。

「あれは、フリーダム?」ってのはデザインに意図がある(=見るものにプレッシャーを与える)という表現でガンダム連発の意義としてよく挙げられてる奴だな。で、コンセプトはやっぱり1対多なのね。少数精鋭で済ませなくてはいけないラクス一味としてはそれが当然だが。最終回付近でディスティニーやレジェンドと共闘でも対立でもいいので無茶するのを待ちます。

7月22日 アーケードゲーム

ゲーセンで「連合VSザフト」をやった。「連邦vsジオンDX」も「終わらない明日へ」もPS2で持ってるから比較が簡単だぜ。ずばり、スピード感は中間!(えー)。操作感は微妙!ガードとかできやしねえ。ボタンが並列で(連ジと同じなんだが)どうもな。終わらない明日への3D表示と操作が妙に優秀だったからなー。絵は一番きれいだった。まあ格ゲーなので弾が少ないのとか、攻撃させて隙狙いが基本とかで爽快感があるプレイができるわけではないので、そんなに長いことやりたくなるタイプのゲームではないかな。

7月24日 第40話「黄金の意志」

いやー台風に引き続きL型か。呪われてるなあ。世田谷はあまりゆれなかったので何ともだけど。

マイアニー、ボクの女神ぃん♥〜〜にばかうけ。ていうかユウナのきもさに気を取られてせっかくの新曲がろくに記憶に残ってねー。どーせCD買うからいいけど。

何をやっても国土は焼かれる可能性があるんですよにやにや、と製作者のいやみっぷりに感心というか。「力はただの力、多くを望むのも愚かなれど、むやみと厭うのもまた愚か」ってすげー普通の落ちで終わっちゃったなおい。遺産=2年前開発のまま放置と言って文句つけてる人が多くてどうかと思った。「ずっと開発しておけ」ということだと思えばよいのに。

シンとカガリが似たもの同士であるのは初期の頃からやられているので終わりへの入り方は非常にすっきり。そしてせっかく盛り上がったのに総集編か。世界陸上とどっちがましかねえ。

まあ、とりあえずカガリはさっさとザフト司令部とも通信したほうがよいかと思いました。

昔はショックを受けたときの表現で輝度反転を使っていたが、夢は単に色相を反転するだけなのね。いかにもCGな加工だ。

8月1日 第41話「リフレイン」

総集編。前半アスラン後半キラ。前半は今までにアスランがらみの総まとめとして非常に簡単かつわかりやすい出来で、あの程度も読み取れなかった人に対してはちょうどよいのではないでしょうかね。

問題はキラで、ラクスを失うことの恐怖のみで戦っているとしか見えなかった。自分のやりかただと戦いを止められない手法だと分かっていてもラクスのために戦うという。ラクスとカガリが言葉で何とかしてくれると信じてはいるのでそうやっているのだろうが、具体的な手順を自分ではやるつもりがないことが明らかになった、というところか。

今までの対立点が議長を信じられるかどうか、という点だったのが、アスランが信じられないに切り替わったので元の鞘に戻った、と。あとはシンがどうなるか、という点だけね。

しかしザクキャンペーンねえ。実にどうでもいいキャンペーンだなあ、としか。

8月3日 君は僕に似ている とか

何かカップリングの「静寂はヘッドフォンの中」のほうが気合が入っているような。ていうかこれはSee-Sawの中でも相当の名曲のような。テーマメロディは1個なんだけどなあ。声が揺れた感じで低いのでサビ部分に入るところでぞわっとくる感じがたまらん。ずっと繰り返しで盛り上げてるし。「あんなに〜」「瞳の〜」以来(と思われ)のフルートソロ間奏+サビ伴奏もある。歌詞は挿入歌コンペにでも入れたっぽい雰囲気が少々。

それにしても久米田センセはアスカガ好きですね。ていうか講談社はメインスポンサーのひとつなんですけど。

追記:あ、落ちは「痔悪化」もかけてあったのか……。

8月7日 第42話「自由と正義と」

詰め込みすぎ。「発進する」から「出る」に変わった。燃えー。やっぱり戦っている両側に気に入る点も気に入らない点も多いと、戦っているところがちゃんと面白いですよ。フリーダムやディスティニーはもはや何でもありだし。

「何も出来ないほうがもっとつらいでしょう?」「何であれ選ぶのは」「確かに戦士なのかもしれませんが、アスランでしょう?」か。他もそうだが相変わらず同じ前振りで違う意味を含める無茶な構成だ(ほめてる)。このあたりは前作の結論を踏まえた説得なので極普通の展開かと。質問ばかりっていうアホなツッコミもう飽きてるんだよね。とっくに相手の結論が決まっているのを後押しする質問を続ける話術なんだから。で、「恐いのは、閉ざされてしまう事。こうなのだ、ここまでだと終えてしまう事です」と似た内容をシンにアスランが言うかと思われ。で、ちゃんとレイが邪魔してくる、と。

「FATE」の回でだいぶやっていたように、運命(FATEの方)を切り開いていくか受け入れるかという差によって対立しているので、ジャスティス受領後の対話をどうするかが一番気がかりなのですよ。で、全く受け入れていないのが議長とアスランとシンで、受け入れているのがラクスとかキラとかマリューとかだったりするので、政治的に正しく終えるのならばシンが変わることで終わるはずなのだがどうなるかさっぱり。基本的に開き直ると強い話なので、カガリがアカツキとともに受け入れたから強くなったのも、シンが議長に盲従することで強くなるのもよいのだが、やはりシンだけ過去を完全に受け止め切れていない分変化の余地も強くなる余地もあるのだろうとは思う。このあたり、ミーアは立場に安住するしかよりどころのない極めて弱い人間なんだが、その分感情移入されるというなかなか面白い話だとは思う。そろそろまた出番あるでしょう?

ところでジェットストリームアタックの設定が変わりすぎのような。昔は1人を確実に仕留める技だったような気がするんだが、3人でフィールド張って一気に突っ込んで多数を撃破する技に変わっているような。

ついでだが、ザフトの人はアスランとカガリが恋人同士だってことは全く知らないので、メイリンあたりが知ったらどうするんでしょう(笑)ていうかアスランとラクスがまだ婚約者だと思っているし、メイリンは本物偽者の話はまだ聞いていないようなー。

8月13日 ボトムアタック

ロボットの交換パーツを飛ばして攻撃する手法は、Vガンダムのパクリだ!というつまらない突っ込みはそこそこあったのだが、ロックマンシリーズの敵によくある技であり、そちらのほうが古いはず。で、それより古い有名ネタが何かあるだろうか。

8月15日 第43話「反撃の声」

ああーユウナーっ。ホントに戦死してしまった。彼はパパの指示がないときはよわよわだったかなーみたいな印象が残る。あとは相変わらずルナマリアは射撃が下手だなーとか。

アスランがシンに話をして種が割れるのは期待通りだがやはり燃える。「お前は本当は何が欲しかったんだ?」か。もっと直球でシンの自己矛盾を突くと分かりやすいんだけどそれはそれで寒い演出だからどうしたものやら。直接喋るのは近頃受けないからなあ。あとは、カガリが正式な会見をしているんだから下手に割り込むと逆効果じゃないかなー、とか。とりあえずこれで胡散臭さが全世界に?「姿に惑わされないでください」と私はホンモノだとも言っていないのが何とも。話だけを聞け、ってことで「所属に惑わされるな」という話を続けているのだろう。

しかしネオ=ムウの話は記憶が危うくてもこれからがあるからOKさ!的落ちでも私としては別によいのだが、どう助かったか無理矢理でいいからそろそろやってくれんかのう。

8月20日 ルナマリアは射撃が下手

いいでっちあげ設定を思いついた。シャトルとかクサナギにビームの狙撃が当たらないのは高速移動しているので空気の層が何かレンズ効果を引き起こしているからだよ!ということにしよう。曲がってるように見えないけど。

8月24日 FictionJunction YUUKA

旅行行ってたからまだ今週分見てないよー。掲示板見るとどういう展開が含まれていて、それから無理やり叩いているか推定できるのがアレだが。最後のほうに唐突に悪が出てくるのは80年代以前のアニメでしょう、と。ほら、ずっと出向司令官と小競り合いを延々と続けて、最後のほうで司令官が目覚めて(または実はやむなき事情があって)一緒に諸悪の根源の大元帥を倒す、とかの超定番。何のために長いこと議長を出していたのやら。シンとレイの動きを注目すべきだろうに。……で、

梶浦由記Informationより。

1stシングル「瞳の欠片」から3rdシングル「暁の車」までの楽曲に新曲を加えたフルアルバム、発売決定!! 
11.23 ON SALE 
『Destination』 
FictionJunction YUUKA

( ´Д`)ノ 先生!焔の扉がありません!

いや、それにしても新曲込みですか。必買ですな。どきどき。既存曲は5曲+1曲しかないから新曲は半分くらい?もうカバーでも何でもかまわんよ。曲もともかく、あの変な発声が好きなんだから。それにしても人がいない間に発表しおって祭りに乗れなかった。

あとは、玉置成実がスパロボJの主題歌とかいう話も出てるが、スパロボの主題歌に意味があるのかどうか。まあ、JはGBAなのでしばらくしたら絶対買うと思うのだが。「Believe」は妙に歌詞と曲と背景映像と話があってたから印象強いけどなー。今年の「僕たちの行方」とか二匹目の泥鰌を狙っているのは丸見えなのだがやはり質がある程度伴わないと無理だというのをあっさり示したというか。

第44話「二人のラクス」

ミーアがいきなり処分されるかと思った。やっぱりラクス演説は占い師だ。「あなたは」どう思いますかね?という。中東の人たちが久しぶりに出てきてどうこう言っているのが良心的だ。

レイの「本物でも偽者でも」発言はいまだ正体をはっきりさせていないので何とも。ステラの時もだがときどき本音が出るので面白い。あとはルナマリアの来週以降の反応が気になるな。

予定通り巨大兵器登場、と。で、一応既出の技術応用。あれなら何個か反射用コロニー残骸が壊されても平気だし、一見ごみにしか見えないからあっさり隠せたな。反射系はよくあるがしっくり乗せられるよい応用だ。確変中の金銀コンビは相変わらず大量破壊兵器に翻弄される役として重宝されているねえ。議長はレクイエムのデータも持っていたので(29話でデストロイのデータを見ているところの横参照)、故意に戦争をもう少し続ける(目的は人口を減らす、かね)のだろう。そしてディスティニープラン提唱、か。で、それに反発するタリアとシンってのが一番素直な展開なのに故意にアークエンジェルだけが「正義の味方」だと妙な話をする人が多くいて困る。

ネオがエクステンディッドを思い出してディスティニープランに反発するのはよい演出かと。奴らの出番に他の意義が生まれた。

それにしても今週(故意か天然か知らんが)誤読する人多すぎるなあ。キラとラクスは普通にアスランからも聞いているってとこじゃないか。ノートはアスランの話を強化しただけ。ラクスは今すぐ議長を武力討伐するとは一言も言っていないし。どちらもまだ演説でディスティニープランについて触れたわけでもない。予告を見た限りではまだ情報収集の段階。ここでアークエンジェルがレクイエムを叩きにいくことこそ単なる正義の味方ぶりでありえない。毎週毎週非難がワンパターンよのう。低レベルな予測で叩くとはつまらんやつよ。

他人の掲示板でアンチ言論繰り広げるのは自分の言動に自信がないからだというのをまだ分からないらしい。

8月29日 第45話「変革の序曲」

タリアの子供は攻撃でやられたとかか?ま、最後にデュランダルに話をする前振りだわな。

ひさびさにガーティ・ルーが出てきたと思ったらあっさり落ちたー。何じゃそりゃー。っていってもザフトに強奪部隊として面が割れてるので下手に出撃させられないという落ちか。だめじゃん。あともっと早くミラージュコロイドを起動しましょう。それにしてもこのあとどうやって戦闘シーンを作るのやら。マクロスを思い出す。「演説でディスティニープラン提唱」→「反論」→「ザフトから示威攻撃」ってところか?ちょっと無茶だなあ。

とりあえず破壊活動が失敗するようには全く感じなかったので画面が派手な割には面白さに欠けた。それにしても「ありがとう」まで出てきてどこまで議長のシナリオのうちなのやら。アークエンジェル以外全部か?

指輪の件はどっちを意図しているのかいまだに分からんので待つことにする。

あと、責任転嫁とか集団で分担は心理の基本なのでシンたちの思考法には(レイの誘導もあるし)そんなに違和感感じないんだがどうも前々から指摘が多くて不思議だ。

それにしてもミーアは何とか生き残ってほしいものだ。一緒にアークエンジェルに入って一緒に演説して暴露したりしてさ。


ミネルバが月面で地面すれすれを飛んでいるのにもかかわらず無重量状態になっていたので速度が月の第一宇宙速度と分かるため、そこから船体の大きさを判断してみるかと思ったら遠景しか見えず、とちょっとがっかりしてみる。たぶん微妙におかしくなるのにっ。

ついでだが、ディスティニーの手のひらビームは、イージスの手首ビームソードで似たようなことができる気がする。

Astrayで量子コンピュータうんぬんを言われてたが、ノイマン式コンピュータと量子コンピュータは得意分野が違うので完全に全部置き換わるわけじゃないから量子演算ユニット部分を切り離せばいいんじゃねえかと思ってしまうのだが。

ガルマが受けくさいのは狙いすぎだ、とか。

9月3日 小説版 第3巻

小説版は心理描写をノベライズ者が勝手に補完しまくるところから割と違った楽しみ方ができるので毎回手にしているわけだが。正直、普通なら推定できることまで、まともに読めずに言いがかりをつける人のために補完させられてるのは大変だなあと思ってたり。でも、ラクス一味はわざと補完しないでわけわからなくするのが本来の演出意図だと思うがまあいいや。クレタ会戦時のキラの台詞とか長尺でいつものシリーズの雰囲気に合っていない気も。

で、わざわざ記事にするのは、ステラが大事にしていた鳥かごの中の鳥ならぬ水槽の中の魚をネオが持ち続けていたりするあたりに、議長の幸福論を重ねられる見方を提供されてて感心したため。

9月8日 第46話「真実の歌」

ああ、ミーアー。アスランのせいで悩む人になってしまったのが運の尽きか。まだ気を失っただけということで(えー)。サラの言う「本当のラクス様だと思っております」とラクスの「あなたの夢はあなたのものですわ」といつもどおりの展開でして。偽者と知っていても(本来非難してもおかしくない人たちの)誰も本人を非難しないで受け入れられてしまうのはかえってつらい気がする。もともと地味で控えめだったということもあり、耐えられないかも。

「話してると、かれらの言うことは本当に正しく聞こえる」議長もラクスも両方正しいんです、両側で極端すぎるだけで、ってのが伝わらない人がいっぱいとは私の想像の斜め下だった。それにしてもアスランってずっとシンのこと気にかけてるよなー。要所要所で議長とレイがおだてたり肯定したりで思考停止状態に持っていくのがすばらしい手なのでうまくいかないだけで。

アスランはカガリの警護を2年間やっていたのでいろいろ分かってはいるんだろうが、キラとラクスが平気な顔して自分たちを囮にするのに苦労する、と。どこ行っても苦労ばかりする人よ。アスランのジャンプ力が物凄いのは一応月面だからか。昔からそうだけど、重力が違えば歩き方とか変わらないものかねえ。

英語くらい間違えないでほしいなー。be が抜けてるとか。普通敬称はギブンネームにはつけないとか。desとdeathが同じ発音と思っている人がいっぱいいるのは( ´,_ゝ`)ですむけど、放送するのはなあ。安全保障が安全保証になってたとか、interference がinter ferenceと分けられてるとか、enforcer が enfarcer とか情けないミスも多かったし。


私ははてなダイアラーだったりするが、『現代用語の基礎知識2006』掲載キーワードにラッキースケベがあってちょっと驚いた。

9月12日 第47話「ミーア」

漢字Talk?

あーれー葬式まで挙げられてしまったー。ていうかアニメで自分で心情を話す演出は好きじゃないのに。ホンモノ←→ニセモノの心理の動きは面白かったけどな。これは心情が基本的に逃げであったラクスが議長を本格的に憎く思うあたり?

うまいこと支持を取り付けたら、よく考えさせる間もなくいきなりひどいことをぶち上げるとそのまま支持される、と教科書どおり(というかマキャベリズム)のやり口ですね。まあ戦争も一区切りついたところだし。

量子コンピュータが実用化されてるんだからゼロシステムなんか目じゃないくらい予測能力はむちゃくちゃ高まっていそうなもんだがな。遺伝子も今の知識とは違うはずだし。(つい最近だってジャンクと思われていた部分がRNA関係で役に立っているんじゃないかという話もあったりと、まださっぱり完成した学問ではない)突っ込むときにはもう少し工夫したほうが。

9月16日 今のうちに書いておこう

種シリーズはフレイとかタリアとかミーアとか妙に生臭い女性キャラが割と印象深いのは監督夫妻が子なしなあたりにありそうな気がしなくもない情報が錯綜していているのかいないのかよーわからん。まあ本論と関係ないので。というわけで最終回のいかにもな適当予想。ミネルバ49話で撃墜。最終回で艦スタッフはメサイアに。タリア「今あなた(議長)の子供いるのよ、息子は(名前忘れたけどレクイエムで落ちたプラント)で死んだのに以下略」的なことを言って議長射殺(もちろん後ろから)。となると割と議長の思想と手段のずれをはじめからどうなのよ、と強調してすっきり、みたいな。予想できてないじゃない!みたいな。ていうかそもそも議長がちゃんとタリアを追いかけられなかったヘタレっぷりが一番悪かろう。

シンとかキラとかはしらね。

9月22日 第48話「新世界へ」

書く機会逃すと書きづらくなるな。とりあえず「焔の扉」のCDは買ってきた。相変わらず妙な構成の曲だ。そろそろ歌が上達してきて味が薄れてきたような、とわがままを言ってみよう。Instrumentalが梶浦由記には珍しくフルート主体なので印象が違うな。まあ、最大の問題は、今月分の電脳やおい少女を見たせいで歌詞カードでの作曲者の姿勢が(同じ人だし)マドラックス立ちに見えるのですが。

アバンタイトルのおさらいは時系列が歪んでいてわけわからんのですけど。ついでにモノリス群は何か妙に古いイメージだな、と思った。何じゃありゃ。ていうか心理描写とおさらいシーンの区別をできない人もいるのねえ、と思った。どうも近頃色々勝手に情報が集まるので思うのだが、ネットでアニメ文書いている人の能力を疑いたくなることが多い。悪いといってるその論理は穴だらけですよの指摘をすると大賛成していることにされる、みたいな妙な二分論とか。それにしてもスケジュール管理が下手よのう。エヴァとか思い出させる。

つーか前作以上にブッシュ政権をモデルにしてるよなあ。現実より(「テロ戦争に賛成しないのはテロリスト」)上手に「逆らうものは人類の敵」誘導をかましてますが。何で今まで賛成していたのにいまさら反対するんだ、っていう反論が可能なのがポイント。

9月24日 キャラクター描写

最近、ドラクエ7を始めたんだが、はっきり言って話がつまらない。で、その理由がどこにあるかを考えたら「先々で出会う人物がステロタイプでどんな台詞を言うか予想が付く」というあたりだろう、と。ついでに仲間と話しても同様。一方ドラクエ8はかなりの傑作で、そう感じる理由の一部はマルチェロやククールの人間くささや、チャゴス王子の想像を超える斜め下っぷりなどの主要キャラの濃さにあるんだろうな、と。ミーティア姫に魅力がないのはたぶんそのへんのせい。まあ引きの強さが8はシリーズ中ダントツだってのが最大だけど。

ま、何が言いたいかは分かるだろう(´ー`) アニメキャラはいまいち深みに欠けると思ってしまう理由は、すぐに「矛盾している」と騒ぎ立てる連中のせいでもあるんだろうな、と、富野のインタビュー見て思った(笑)もう少し書くと、「キャラ設定がこうだから/過去にこう言っているから、こう話さなくてはいけない」という思考はくだらない。本来なら「こう話すような人間はこういう人だろう」と考察すべきだ、と。

9月28日 第49話「レイ」

空気なければ散乱しないので太陽はああいうふうには見えないけどね、とか思うは野暮なのでやめよう。宇宙世紀はカメラで撮ったのを画像処理、だっけ。どんなダイナミックレンジのカメラだ(何台も積めばいいんだが)。ていうかそんな画像処理ができるなら誘導ミサイルぐらい撃てるだろう何がミノフスキー粒子の影響でコンピュータの性能がだみたいなことを画像処理屋としては言いたい。

完全にお約束どおりの展開きたー、と喜ぶのが楽しみ方です。ディアッカは愛されてるなあ。演説で兵を悩ませて戦力差を補うのはせこいなあ。

ネオ=ムウにはプレア、レイにはカナードを思い出しました。クルーゼもカナードもレイもいちいち変えてくるのが相変わらずというかホンモノ-ニセモノ線や最高のコーディネイター憎しをいろいろ試してみたいのだろうなと。レイはシンを利用するだけだったはずなんだろうけど、ステラがらみで信頼が含まれたのかもな、と思った。ついでにアストレイよりXアストレイのほうが面白いと思うのはアストレイの主人公たちは既に完成されてて変化の余地がほとんどないからだろう。

しかし前作も終わる気がしなかったがフレイとカガリでしっかり落ちをつけられて良かったのだが、今回もちゃんとすっきり終わるのだろうか。

10月2日 第50話(FINAL PHASE)「最後の力」

最後の3分くらい製作が間に合わなかったとしか見えないんですが。そしてキラと(クルーゼと)レイとデュランダルにしか落ちがついてねー。シンはあれじゃきっかけだけじゃないか。それにこれだと戦争は激しく続いてしまうぞ。キラは未来を拓く覚悟ができているけれど他にまだ広がっていないぞ。先週までの話の流れはそれなりに良かったのに時間不足か。いたたたた。

今回全体的に受けているのは「奴には過去も未来も、自分さえもないんだ」か。遠すぎ。とはいえレイが議長を撃ったことには、やられてみるとそれ以外ない、と感じさせる展開でよいのだが、キラとの話に割かれた時間が少なくて流れはまっとうでも微妙に唐突に感じる。あと、ステラが、思い出をありがとう、でもシンは生き延びて続きがあるよね、ってやるのはここで出す理由が特にないわな。


どーでもいい話。Wikipediaで見た批判の例示。

( ´Д`)ノ ほとんど全部W批判と同じ手です!そして基準がまったく明らかでないのが多すぎです!

近頃は「回想が多い」でなくて「回想が使いこなせていない」に批判手法が変わって大変よろしい傾向だと思ったのだがねー。

今度見直して続きを書きます。45話までは余計な総集編(41話)をのぞけば極めて良くできていたのになー。アスランがらみの話のひっくり返しっぷりは見事だったのだが。最後時間不足でってまるでエヴァのようだ。

10月17日 最終盤の展開とか

「アスラン脱走」以降の演出と展開からすると、シンの誘導のされ方と、敗れ方を描写していくのが最終クールの雰囲気だったのかな、と。ただ、基本的に気合が入っているほう、悩みを振り払ったほうが勝つスーパーロボット戦闘だということと「負けを描写すること」との相性の悪さが何とも。物量で、とかではないのでデラーズフリートのようにはなりようがないし、演出もそういう臭さを排除しているシリーズだってのがシンの違和感ね。このあたり一騎当千の連中がそろっているスパロボのシナリオでの撤退判断で覚える違和感と同じか。

んでまあ、監督の最終回間際の少年マガジンインタビューの「男なら戦え!」が何を指していたのかようやく分かった気がする。ディスティニープランによる止まった世界に反対する戦いでオーブ一味がプラントと戦って戦争状態に逆戻り、ってことで戦争をしない状態でも戦争をしている状態よりひどい場合があるぞと。戦争がなくならないわけを語る、という話はロゴス云々だけではなかったのね、みたいな。

ところで池田秀一の演技は正直シャアとデュランダルくらいしか意識的に聞いたことがないわけだが、今回の役どころのせいもあるが、「演技している人の演技」ばかりで直接的に喜びとか悲しみとか怒りを示すシーンがなくて正直あまり上手に聞こえないというか、常に淡々としているのでナレーション的だよなあと思ってしまうのだが。

10月19日 キバヤシ曰く

むちゃくちゃ批判されるけどなんだかんだで結果は出すことではどこかの監督なんて目じゃないキバヤシが自分のブログで曰く(id:seiama#20051017)

批判ばかりしている人は、まずモノ創りには向いていません。

なぜなら、批判は多かれ少なかれ、『アラ探し』をすることで成立しているのに対して、面白い物というのは、概してアラをたくさんもっているからです。ドラマでも映画でも小説でも、もちろん漫画も、面白いヒットした作品ほど、ツッコミ所満載なんです。でもそれ以上に、インパクトのある個性と新しさ、そして意外性をもってもいる。

そういう面白さを素直に楽しめない人に、他人を楽しませるものが創れるはずもありません。

本格ミステリなんか、面白いと評判の作品ほどトリックの正当性とか言い出すと穴ダラケだったりしますよ。でも、やっぱり印象に残るし面白い。マニアだけのものではない、何かがあるんです。だから、ヒットする。

そして、ヒット作を生み出すためには、アラやツッコミ所や少々の無理をただしていく作業はほとんど必要なく、逆にそれをやりすぎるとせっかくの面白さが消えてしまうことも少なくないんです。もちろん、アラを残すのも程度問題ですけど(笑)。

私の周りでも、なんでもかんでもケナす、クサす人より、これが今サイコーに面白いとリスペクトするのが好きでなおかつ巧い人が、いい作家になったり編集者として成功しています。これはもう、経験的に間違いない事実です。

自分以外の誰かの作品を単純に楽しむ『能力』が、クリエーターになる素質でもあるんです。他人の創ったものの面白い部分を見つけて表現するのが巧い人は、自分の創るものでもそれができるということでしょうか。

いかがですか? みなさんは、他人の創ったもの(友達のものでもなんでも)を、素直に楽しめていますか?

ΩΩΩ<な、(ry

細かいことはいいからどこが魅力か考えてそこを伸ばせっていう当たり前のことを言ってるだけですがね。キバヤシは漫画原作者としては最大の成功者の一人なので説得力が。ま、けちをつけるのは簡単だからね。作者より優れた気になる錯覚もおこせるし。

11月2日 ガンダムエースのΖ特集

時系列で書いてるのがここなのでここに。

映画見に行く気はさらさらないんだが、公開前に監督自ら一部シーンで表現したかったことと読み取り方を先に解説してしまうのは実に見苦しいと思うね。せめて終わった後にすべきだよ。ていうか相変わらずウェブ上ではまるで自分で深い内容を読み取ったかのように、称える際にそこと全く同じところをコメントしているのが多いのが苦笑もの。受け売り多いなあ。(ちなみにレコアがシャアを見限る理由付けの話)

それにしてもキリマンジャロとダカールがないんならファースト→逆シャアの大局やΖの戦略はどうなってるわけ?大河ものなら対比構造とか大伏線とか少しは意識しろよ。あら捜しの対象にされない場所だからって無視しすぎ。

11月9日 デザインコンセプト

赤いザク→シャア専用ザク→角→アホ毛→ルナマリア→最初に戻る かな。……某FCWDSイラスト見て思っただけです、はい。

12月28日 第50話改「選ばれた未来」

年末スペシャル。やっと見られた。戦闘シーンの追加は動きも良いがそこは種シリーズの面白さの根本ではないので割とどうでも良くて、アスランとシンの対話が増えわかりやすくなり、そして時間不足丸出しだったエンディングを追加が見所。

「私はごめんだ。君のようにあがくのも、負けるのも」とかの議長の追加台詞が面白いね。ディスティニープラン導入といい、最期が「運命ということかしら」「やめてくれ」であることといい、一番「運命」にこだわり続けていたが、心が弱かったのも議長だったという。個人の寂しさ弱さを世界規模に迷惑にも広げてしまうガンダム的敵役の表現としては実によかった。

落ちは誰もが期待していたオーブの慰霊碑への回帰。前よりますます荒れ果てているのにも注目。「こんなのはもっと嫌だ」とアスランとルナマリアにようやく素直に吐けた上で、「ごまかせないってことかも。いくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす」をキラが覚えていた、という理由でシンのわだかまりが解けたと解釈するのが自然だろう。8話時点まで慰霊碑に近寄れなかったというキラがそのときのシンの意見を覚えているのはある意味当然。

50話分かけて、最後に負けて、昔の素直なシンに戻るという話的に、ここでようやくシンが過去を受け止められたのがバカ正直(褒めてる)な終わらせ方でいいですな。


種の時は年末にまとめを書いたけれど今回は多忙で時間がないのでもう少し遅れます。年度末になるかな。

2006年6月25日 the EDGE 4巻

↑のまとめとかすっかり忘れてたな。

The EDGEの4巻のあとがきを見ていたら、「アスランはデストロイのパイロットがステラだと知らない」と指摘されてて、シンとの温度差が現れていた原因でもあったのだなと感心。久織も「誰がそのことを知っているか」を意識するのがシリーズの面白みだと言っていて非常に共感した次第。

12月11日 連合 VS ZAFT II Plus

評判を聞いてやってみた。基本的にこのシリーズはゲーセンよりPS2版のほうが(同時押しでなく1ボタンで出せるので)特殊攻撃が出しやすくて遊びやすい。アーケードも連合VSジオンよりパターンが増えてよくできてるし、何よりPLUSモードのパターン豊富さと異常ボリュームがよいね。無限ブーストとか実に違うゲームだ。それにしてもキラが出てくると絶望的な感じになるな全く!!なんだあのインチキくさい機体と反応はっ。おかげでなかなか進まない。

Stargazerは楽しめなかったので細かい感想は書かない。1,2話が典型的シチュエーションを並べてるだけ感が強くて。正直、スウェン以外のファントムペインの2人は抜きにして時間を星を見る人々に強く当てたほうが印象的になったと思う。そしてスウェンはファントムペインだった、というのを先のゲームで利用しててうまいことやるものだなあと。

↑↑のまとめは半分くらい書きました。まあゲームやりつつ適当に書きますよ。それにしてもガンダムは昔からずっと戦闘音楽に良いのをそろえているなあ。

12月31日 Destiny まとめ

ようやくまとめを書きました。

Final Plusをもう一回見たのだが、アスランって今回も女に「逃げるな!」って言われてるのな。全く正反対な意図というのに感心。

今作は最終的にはシンの視野が狭まっていき、最後に負けていく姿、というあたりはどこかのカミーユと同じパターンであってやっぱり21世紀のリメイクだなと思った。あと、前作のアンチテーゼが存外にうまくいっていたのが良かった。お得意の対比演出をキラとシンでやたらと使いまくっていたので伝わりやすかった。アークエンジェルもミネルバも「正義の味方」と呼ばれているが何をやっても裏ではさっぱりうまく行っていない、のがさんざん示されているのであった。SEEDの頃から基本的にキラがいろいろ思って実行するが上手くいかないというのを延々とやり続けてるわけでなー。フリーダムは顔面が特に凶悪なシルエットをしている上色が黒主体で結構ものものしいのを生かした演出が中盤に非常に多かったのがよかった。

「シンの戦いに対する動機付けが薄い」というのが実はある意味狙いだったようだ。とりあえず力がほしかった→使い道は?→何も知らない人を守るべきだ→ステラにとりあえず思いを向ける→失う→議長とレイに誘導されてその方向にのめりこんでいく、という風に刷り込まれるべきタイミングが合っていた。となるとやはり「お前は何が欲しかったんだ?」が響いて最後のステラの声になって否定されるのだろう。最終話で「オーブは撃たれなかった」で安心してしまうのが根本的に素直(単純)なシンらしさであるとは言える。

アスランについては42話の最後で「出る!」をとうとう使ったというあたりに話のポイントが。おなじみの心情を回想で表現する手法で、正しさを自分で選ぶことが正しいというのを前作に続いて書くことでディスティニープランへのアスランの反発の決意をはっきり出しているのがよくわかる。近頃話題のまん延するニセ科学についてを参照してみるとモヒカン族な私が何を求めているか分かるでしょう。

Destinyの構成で妙といえば妙なのは、「ありがとうジブリール」のあと、ディスティニープランを世界中に宣言したときに既に戦争が終わっているので(余談だがこれを故意か天然か気づかないでラクス一味の行動を呑気だとか行動が飛躍していると論じるのはおかしいと思う)、その時点で話は終わらせてもよいはずではあるが、それでは視聴者の誤解がますます増えるからやりにくかったんだろうな。最後に議長を倒さないといけなかった、っていうインタビューになってしまっているあたりに苦労のあとがしのばれる。

(たぶん掲示板でやった話だが)さんざん話したミーアとシンとアスランによるディスティニープラン演出意図をThe Edgeでばっちり濃く描いてくれて非常によかった。The Edgeはよくできてる。正直、作者のコメントと一致すること(知ってる←→知らない、とか、議長がタイミングを計りすぎてたり、ミーアとシンをうまく使ってアスランに下手なことを言わせないようにしたり)を書いてたので覗かれてたのではと不安になりますよ(自意識過剰)。

個人的ベストエピソード

今回は、ぶっちゃけると話単位で凄く出来がよいのは少ない。特に序盤のアスラン編。引っ張り方と構成で見せている。ただ、前半は話の半分くらいしか占めない細かいシチュエーションではいいのが多い。後半についてはちょっとしたギミックが減っていて少々さびしいものがあったのが痛い。

  1. PHASE-36 アスラン脱走
  2. PHASE-06 世界の終わる時
  3. PHASE-34 悪夢
  4. PHASE-30 刹那の夢

第1位は間違いなくこれ。序盤のアスラン復帰までの流れの出来が非常に優れていたのだが、それを全部ひっくり返してしまう無茶な構成に感心しつつミーアとメイリンの選択に緊張と哀しみを感じさせるすばらしい話。(まだ名前は出ていなかったが要するに議長の目的が何であるかという)ディスティニープランとは何か、は前振りが非常に長いが、3/4分の話が使われたここで確定的に描写してしまう驚き。

第2位はよく動くザクとガンダム、最後のReasonの入り方とキラの登場と落ちるプラント、と映像と演出がよい。アスランとシン関係で話が動くしなー。

第3位はフリーダムを落とすのに無茶しまくるので見てて面白かった。

第4位は、ステラ返還までの流れや演出がよいのと、シンの素直さ(≒単純さ)が良い前振りになっている。

5位以降は選べん。序盤のアスラン復帰編の引きと台詞の二重性が良すぎるが絞れないので。


ついでだから読む価値がそれなりにあると思っているWeb上の感想批評ページをピックアップ。

蒼い風の眠る場所
各種資料や設定に精通していて参考になる。毎週与えられた情報からの組み上げる推論や予想・評価は落ち着いていて好感。ガンダム以外が少々アレだけど。
花弁の海
製作意図を完全に読み取った上でコケにする素晴らしい芸風。もともと種シリーズ自体が何がやりたいのかは分かりやすいのに、それを無視して叩くのとは違い、細かいやり方で間の抜けたところが多いにある点をしっかりケチをつけるまっとうな論。
Moonlight Pegasus
カガリ寄り考察・構成の予想や過去との比較で興味深い文が多い。
ランゲージダイアリー
たぶん種系考察ではトップクラスの有名サイト。落ち着いた筆致で細かいところまで解釈法を伝えているので誰でもわかるでしょう。しかしなぜか私はその管理人とはマリみて話とか武装錬金話とか種と関係ない作品紹介とかしかしていない。
metamorphosis
アニメ全般の批評。SEEDで検索すると吉。SEEDシリーズの妙なバランスの悪さは誰もが認めるところと思うがそこからの評を広げてて面白い。

感想ページを毎週眺めたりするのは

あたりの面白さがあると思うのだが、やはり不思議なのはトンデモヲタさんたちの、人の意見には全面同意か全面反対かしかないという思考回路とか、対話の目的の筋違いとか、思考を中途半端にすることによって作品が中途半端だとする妙な論理とか、漫画版や小説版のほうが出来がいい!→アニメは駄作とかの謎論理か。しばらくたって余計なものを消していいんだから加点材料も減点材料も減るわなあ。減点法批評は論外なんだけどねえ。

ただ、これだけは強く言いたい。「ノート一冊のみが証拠」と言っている人は何かを見る能力が根本的に欠けているのでコメントは書かないほうが世のためだ。


全般的にみて、相変わらずの描写バランスの悪さが気になるものの、構成がとんでもないと高評価を与える私としては、今回もよくできたアニメでした。まとまりで言えばSEEDの方が良いと思うが、それを超える無茶な構成と話の引きの強さではDestinyが上回っていると思う。このあたりはおそらく締め方の印象の差。1年感想を書き続けたのは初めてだが、それを続けさせるパワーは確かにあった。あと、The EDGEは必読。

といったところでおそらくDestiny関係の更新は終わりです。まあ、映画が始まったら何か書くかと思います。おたのしみに?


2007年10月7日

映画情報が出ないまま00が始まったのでそっちの記事を始めました

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