無事ガンダムSEEDの放映が終わった。無駄に読みまくる視聴をしていたので割と傑作であると私は判断した。以下は毎週放映後に適当に書き足していったものです。要するに感想ってやつですね。
放映後のまとめについては一番最後のほう、DESTINYについては別にページを作った。
20話「おだやかな日に」でラクスがハロに∀のヒゲを書いて追い出したのは、ハロが2ちゃんねる用語を使っていることを考慮に入れると「富野信者の2ちゃんねらーはとっととどっかへ消えろ」ということだと邪推してみる。
突っ込みどころを用意しつつ次週にフォローを入れることが多いことを考えるとある種確信犯的にしていることが伺われる。
はじめの27話かけて延々と伏線を張り続けた、と見てよいのだろうか。
35話「舞い降りた剣」。燃える展開だね。第2クールまでのファーストをある種なぞってるだらけのちんたらした展開をすでに乗り越え、ガンダムではなくなっているのでこのまま高いテンションと緊迫感のまま突っ切って欲しい。ある意味勢力分布などはΖに近いものがないわけではないが。何をこんなところに書くかといえば、予告のラクスの舞台衣装が死装束に見えてしまってどうしよう、という。
叩き系のサイトを回ってみる。ていうか毎週回ってはいるが、ここ数週間ものすごく苦労している節があって大変だなあと思った。人の変化を認めないで前と矛盾してるぞ、とかいうたたき方をするサイトの管理人を見るとアニヲタヒッキーだったりする気配があって笑えるなあ、とか思ったり。言葉尻を捕らえてたたいているつもりでも実は伏線見れば確実に意味が取れるはず、というのを逃しているのが多い。やっぱり国語力不足だね。学校で分析的に読ませる訓練を普通の学校じゃされていないうえに、ほとんど勉強もせずに生きてきたのが分かる。
文系的視点じゃなくても、自分では科学的と思っているだろう激しく間違った突込みを見るとかわいそうに思える。ついでに言えばSFと科学は少し違う。
まあ何だかんだ言っても妙に説明不足の点はあるのだが、落ち着いて考えれば分かるような点ではあるのに考えずに表面的に判断しちゃいけないかと。
まじめに読み込むかどうかでラクスへの見方は変わるはず。34・35話あたりをみてから初登場以下を見直してみると確実に天然ボケ少女ではなかったことが分かる。性格は最初から演技だね。セリフまわしが相手によってしっかり変わっている。(「ご苦労様です」→見回して→「あらあら〜?」といった感じで切り替えがある)。
一人だけコーディネイター・ナチュラルという枠組に捕らえずに見ようとしている感じがある。まあ来週が楽しみだ。
とりあえず現状までのキラ・アスラン・フレイ・ラクス・カガリの状況を時系列で並べた表にしてみれば楽しいのだろうが、そんな手間かけてられん。
36話「正義の名の下に」。普通の戦闘はないが、十分緊張感のある話でたいへんよい。ラクスがますます恐ろしい人化。というかハロをアスランに用意したり用意周到だ。「言葉は信じられませんか?」「ザフトのアスラン・ザラ!」「お友達と話してみてはどうですか?」とか熱い。「ザフトの」というところでカテゴライズや立場に安住しようとしているアスランを目覚めさせようとしている?アスランは「お前もコーディネイターなんだ」とかそういう思考法をしてきたわけで。
ダコスタ君はバルトフェルドの副官なわけで「クルーゼが嫌いでね」とか戦争についてキラに考えされていたり「バーサーカー」とか言っていたことを考えると実はマルキオ導師派だったのだろうな。
37話「神のいかづち」。アスランはどこへ行ったのでしょう。というかあの、EMP(電磁パルス)兵器を使うのはもっともなのだが、何でわざわざジンを使って起動するんよ。とか思ってしまった。ジンは全然平気だし。というわけでサイクロプスって電磁波使う電子レンジというより高エネルギー粒子飛ばすサイクロトロン放射機なのかね。名前がしゃれになってるし。丸いし。何でも融けるし。ニュートロンジャマーって便利だな。高エネルギー陽電子(破壊力抜群)とかばかり出て中性子線が出ない。
コーディネイターでもナチュラルと基本的に精神構造は変わっていないというところが難しさなのか。この調子だとお互いに全滅するまでやり続けることになるわな。地球もザフトもほとんどの兵器をこれで失ってしまったわけで、どう決着つけるんだろう。まあ、しばらくはアスランとかアークエンジェルクルーとかディアッカとかの目覚めを語るんだろう。「ほんとは、ほんとのほんとは、僕がアスランを殺したりアスランが僕を殺したりなんてすることないと思ってたのかも知れない」と自分で気づいたらしい。「何で僕をコーディネイターにしたの?」はどうなるのかね。ウズミ台詞でおしまい?
今週も一見地味だがよくできてるぞう。
それにしてもカズイの人間の小ささといったら。ミハルは現れるのか?
東松原の駅の構造が踏切から見ると”足つき”に見える。ということに気づいてしまった。
ひさびさに出てきたと思ったらスタッフロールで声優の名前を間違えられるかわいそうなカガリ。
新型地球連合軍ガンダムのパイロットって「オルガ」だったのね。「オルバ」だと勘違いしていた。かぶっとるがなー、と。
「ほら、僕コーディネイターだし」というのは昔出ていたコーディネイターの命名の由来だといちおう見返して確認。カガリがきょとんとしているのは、既にそういう考えが対立の時の流れのなかで消えていってた、ってことかね。
激しくワラタ。
ナレーション「ガンダムバスが吉祥寺を走る!」
シャア「3倍のスピードなんだろうな?」
部下「少佐、捕まります」
シャア「むぅ・・・」
戦闘メインだとあんまり面白がらないんだよなー俺。はたしてそれはどうなのか。とはいえよく作られているので燃えることにはかわりない。38話「決意の砲火」はアスランが降ってキラをかばうところを39話の冒頭に持ってきてOPへ、のほうがよかった気も。
39話「アスラン」40話「暁の宇宙へ」。ディアッカがホントにアスランに気づかれていなかったとは。いつもキラとカガリしか見てないやっちゃな。困った奴よ。オーブの処理法もアスハの死に方もカガリへの伝え方もアスランとディアッカの心変わりも、文句の付け所がほとんどなく実によかった。科学的突っ込みは無視。
フレイが「鍵」らしい。ブルーコスモスの象徴として使おうとしているのは分かるのだが、キラかラクスにであってしまい逆らう、という話になるのかな。
陽電子砲を撃てば大気が派手にプラズマ化するのはわからなくもないが加速される理由が分からない〜。フリーダムの顔ってファーストと同じのような気がする〜。
やっぱりRIVER要らなかっただろー。全OP・ED・挿入歌内で極端に質と出来が違う。
フォビドゥンは型番がX-252らしい。403にしてくれれば以下略。モビルスーツの型番なんてRX-78-2(ガンダム)とMS-06(ザク)しかそらではわからんよ。
それにしてもアニメや漫画で話の展開を楽しみにしているのは久しぶりだなあ。
41話「ゆれる世界」。涙が無重力なんだねえ、とちょっと面白がってしまった。すっかりカガリ→アスランの気配ができあがりつつあるが動揺しっぱなしのカガリはかわいいなあ(ぉぃ)。
シーゲルがかなりあっさりやられてしまったのが意外だ。オーブと接触してくる役目かと思っていた。ラクスのゲリラ的放送とむきになるパトリックもいい感じだね。来週の出陣に大期待。OP戦艦多すぎー。楽しみー。とりあえず次回はアスランがアプリリウス・ワンに戻るからすれ違うんだな。
それにしてもあの思わせぶりなコーヒー飲んでるもみ上げはちょっとどうかと思った。まあ足の一本や二本はないのだろうが。ダコスタがキラとカガリの事を知っているのかどうかも気になる。
バジルールが少佐で新型艦艦長と大出世しているわけだがCGで描かれている戦艦の色違いってのは手抜きが過ぎませんか。絡みが多くなりそうで話的には最高なんだが。Ζのブライトって全然他の艦の人間と絡まないんだもんな。
ちょっと長いED曲もいいなあ。「GUNDAM SEED ボーカルコレクション」とかいうCDは出ませんかね。VictorとSony両方あるから無理なんだろうなあ(´・ω・`)
Wがアメリカで大人気というのは知っているのだが、あれって「テロリスト大活躍!悪い巨大国家を牛耳る人々をやっつけて人類を目覚めさせて平和にしました」と要約するとアメリカじゃ放送できません。
SEEDを同様にすると「自分たちより優れている種を抹殺しようとする軍産複合体と逆に抹殺し返そうとする原理主義者同士が、共栄の道を選ぶ人々に敗れる」ということになりやっぱり放送できない。
つーかモデルが露骨に「ブルーコスモス&大西洋連邦→米国新保守主義者」「プラント→イスラム、ザフト→イスラム原理主義者」「オーブ→米国から独立した日本」じゃん。困っちゃう。「ジオン→ナチス」は歴史的にぶっつぶしてかまわないことになっているだろうから楽な設定なんだけどねえ。
42話「ラクス出撃」。すれ違いどころではなかった。ラクスがアスランを助けにやってるじゃないか。もえるわー。ダコスタ君もいろいろと大変だががんばれ。初めて弱いところを見せるラクスなんてたまりませんな。原因が原因だけにアスランに抱きつくわけにいかないのは分かるけれど…キラやっぱりうぜえ。
冒頭でいきなりカガリがアークエンジェルにいるけど、さびしくなって付いてきちゃったのね、ということにしておこう。指摘されて気づいたけれど、ここのところアスランが決意するときって必ず胸元に手をやってるのね。ハウメアの守り石を気にしている…細かい。
アスラン救出は予想と違ったけれど(そこまでラクスがするとは思わなかった)、エターナル出撃とかはほぼ期待通りの盛り上げ方でよかった。フレイもまた悪巧みを始めてて楽しみ。
バルトフェルドはキラのことを「少年」と呼ぶわけだが、その呼び方とか飄々としたところとか楽しそうに砲撃するところとかがどうしてもAdvance WarsのGritを思い出させる。世界中探しても種とAWの両方に激しくはまっている人などいそうもないが。
先週は足がないかもね、とか書いたが、冷静に考えると松葉杖とか持ってると作画が面倒なので、なくすならやっぱり腕だね。それにしてもせいぜい後方支援かと思ってた…恐るべし阪神タイガース人気(違)。
意外と「ブルーコスモス」を気にしている人が多い(検索してくるのよ…)。個人的にはかなりうまいネーミングだと思っていたりする。
blue=青 →地球・清浄
cosmos=コスモス →花の一種、だがcosmoは宇宙の接頭語なので、それをかけてある。
グリーンピースがpeasとpeaceをかけてて、色と植物を使っているところとかも踏まえている、と。伏字定番は●●ー●●●ス。悪役扱いというのもいいことです。
43話「立ちはだかるもの」。「こ〜んな若くて美人な方だったとは」「粋なはからいってやつですか」ってセクハラじゃなーおい。ムウもびっくり。強化3人組にも強化レベル差があるらしい。やられる順か…
戦術的に大活躍のバジルール少佐がよかったな。このアニメは人の動作や声優の演技が細かくて非常によいよなあ。涙を流しすぎるきらいはあるけど、怒鳴りすぎないで、微妙に表現しようとしている感。
最後の引きだけど、PS装甲の設定はどうした、と一瞬思ったが、ひるんでいる隙にカラミティに撃たれてしまうのでやっぱりまずいような。まあやられると思えないので引きとしてはいまいちかな。
個人的には今回荷物運びをしているストライクとアストレイの描写が非常によかったと思う。ガンダムの世界は人型ロボットであることの理由のひとつにAMBACシステムとやらをでっち上げてて、重心移動により宇宙空間で細かい動作が可能、となっているのですよ。まあこれ大嘘で、運動量は保存するので宇宙で体内の重心動かしても結局機体が飛んでいく方向は全く変わらないので結局スラスター噴射が必要、と。スラスターの個数が少なくてすむという利点に見えるけれど、実際は独立な3方向についていればどんな方向にも曲がれるのでほとんど無意味。燃料と制御どっちが得かなレベルの話。結局、冒頭のハッチ空けザクとかそっちが主目的だろうと思う。で、今回何に感動したかというと、箱を持ったストライクの足の裏をアストレイが手のひらで押し出したところ。無重力下で動かすのに燃料使わないでいいわー。
ああ、それにしてもTSUTAYAのサントラ曲名による激しいねたばれを見てしまってちょっとブルーだ。http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20164886
44話「螺旋の邂逅」。種が割れたのにいまいち強くない…しょぼーん。期待通りディアッカとイザークが出会い盛り上がってきた。アスランにも反応するイザークがよいね。クルーゼフラガは引っ張りすぎ…気を持たせるなあ。ディアッカの回想があまりに露骨で苦笑してしまった。いいシーンなのに。
この番組のよい点として、非対称情報をうまく利用しているところがあるような。要するに、敵の情報を知らない。たとえば、今回イザークはディアッカの生存を知らないのでバスターを見て怒っていたわけだし、フレイやナタルもキラの生存は知らない。この辺のすれ違いが視聴者をやきもきさせるわけね。
さらに知らないといえば、イザークはキラのことを全く知らないし、今回はクルーゼが「生きていたのか、キラヤマト」というようにストライクと一緒に死んだと思っている。存在自体はアスランから聞いて知っている。28話のキラアスランの再会を緊張しながら見たのは、アスラン以外キラの存在を知らない上にカガリは両方を知ってはいるが関係を知らない、といったところ。
アークエンジェルの人全員がフレイは連合首脳に近いところで何かされていると思っている。
きっとよく考えればまだまだあるのだろう。「なぜかわかりあっている」パターンがないのがいいところだな。
45話「開く扉」。この番組の表層テーマその2であるだろうところの遺伝子操作。前半のクルーゼ語り中に入る過去の映像は気持ち悪さをかなりうまく演出していた感。ニュータイプや強化人間と違ってありえない話ではないしな。「ナチュラルだから死ね」「コーディネイターだから死ね」のパターンの行き着くところがクルーゼなのでラスボスっぽくなってきたな。でも先週のセリフで一番簡単に予想できるもののまんまだったからクルーゼの正体は肩透かし?結局フラガの父はコーディネイターで、母がナチュラル、で、フラガはハーフコーディネイターというのが無難な線なのかなあ。かなり優秀だし。仮面の内側はいまだに視聴者に見せないってのが気になる。クローンだから異常に老けてる、ってのが一番ありそう。
ディアッカが最近大活躍もいいところ。一番素直なクライン派の気持ちだよな。とりあえずフレイ様が心配で仕方がありません。これで世界陸上ごときで1週間つぶされるから困ったものだ。
つーか、あと5回で終われるのかよこれ。
ちょっと前に書いた非対称情報が今回も効いていたようだ。クルーゼの最初に投げた写真(キラとカガリが一緒に移っている奴)を知っているのがキラとカガリとアスランとついでにキサカだけなのでフラガは知らない。最初にそれを見せられているのでキラは話を真に受ける理由があるが、フラガにはそれが分からない、と。
46話「たましいの場所」。フレイがまだ死ななかったので安心。フレキラが一番気になる展開なんだよなあ。やっぱりお互い気にし続けているみたいだし。ラクスは一人でも大丈夫だろうからキラはフレイとくっつけっ。
やっぱりクルーゼは「老けてる」でよいらしい。テロメアって言ってたし。アデスがやられてしまったのが意外というか。彼にジャスティスとバスターは見えていたのだろうか?
フリーダムが半壊するとはまるで最終回のようだ。予備はあるのか。まあ何事もなかったかのように復活するのだろうけど。
とりあえず次回は核ミサイル乱射なんだろうな。一月後、とかいったフォローがちゃんと入ってくれないと困る。
でも、あと4回で終わる気がしない。
小説版が非常に分かりやすいできで困るくらいだ。フレイ(フレイしか見てないのか俺は)の心情は、登場人物の中ではかなりわかりやすい部類に入ると思うが、バカ視聴者が分からんとか言うためか、露骨に表現されているので楽ですよ。3巻のアスラン役石田彰による解説もあまりにストレートだが、これくらいでいいのかなあ。
というわけで書きたくなってしまったガイドライン板コピペの種版
小説の3巻は世間的にはアスキラがやばい、の方向で話が進んでいるらしい。フレイに気を取られすぎた。
2巻はエロい、という評判だったなあ。キラ×エルとかで。
種キャラに名言を言わせてみる。面白い。
ヒカ碁の単行本の帯の見返しのところの広告で知ったのだが塔矢アキラのCDのタイトルが「綺羅」らしい。何となくこういうのを思い出す。奴ら行動パターンが似てるからな。
47話「悪夢は再び」。オープニングとかで強調してなければ間違いなくキラとフレイが最後にくっつくと推定されると思われる展開ですね。かわいそうなサイ。最初のうちから出ているキャラクターは全員成長していくのが魅力です。しかしフレイ…最も危険な戦艦に乗るとは(つд`)
ただの戦記ものであったガンダムから長い時間が経ち、やはり「非戦」なりを示さねばならないだろう今の世情を踏まえてか、今回は非常にセリフ内容ともに熱い。Wの非現実性とは離れているのがさらによい感。
とりあえずイザークが主役のような雰囲気。予告で第3の主人公とかいう大嘘をつかれていたのを思い出しました。公式サイトの「ザフトの未来はイザークの双肩にかかっている」の通りに大活躍。「プラントをやらせるなーっ」そう、この手のが今までのガンダムになぜかなかったセリフだよ…。なぜか「おのれジオン/ティターンズ」的な方向へ持っていってたからな。
それにしても挿入歌がかかる回は毎回毎回カット割が異常だ。嫌でも盛り上がる。よくまあこんなにしょっちゅう映画製作クラスの手間をかけられるものよ。デジタル製作ってステキ。使いまわしもしやすいし。モビルスーツやミサイルも大量に出せるしな。今回は、ラクス演説以降、フリーダムジャスティスが間に合うかどうか怪しかったし極端に大量かつ遅回しな核兵器が緊張を呼び、非常に面白かった。
「平和を唱えながらその手に銃を取る、それもまた悪しき選択なのかもしれません。でもどうか今、この果てない争いの連鎖を…断ち切る力を。」リリーナ様になかったのはこれだーっ。でもキラのはちょっとどうかと思った。
で、いよいよドサクサ紛れだがガンダムは全員一緒に戦うことになったわけだ。とはいえジェネシスを発射したので来週どうなるのかわからないけれど。とりあえずソーラレイでレビルが死ぬようにアズラエルがやられてとばっちりでナタルとフレイが死ぬかと思ってしまったが予告で少々安心。連合軍の(顔が雑魚だけど)閣下とか呼ばれて偉い人っぽいのがいたからそいつが死亡かな。
逆襲のシャアの頃からそうだが、核兵器は起爆するためにウランなりプルトニウムなりを一定量集めて臨界状態に持ってこなくちゃいけないのだから、砲撃したら何事も起こらず四散するだけなんだけどな。当時つっこまれなかったのかしら。まあ今回はファンネルで完全狙い撃ちではないので、そうしないと打ちもらしたのがプラントに直撃して困るけど。
ついでに、ジェネシスをミラージュコロイドで隠していたことに感心。ソーラシステムもソーラレイもコロニーレーザーも射線がまっすぐしかありえないから、狙撃対象から光学的に丸見えなんだよな。だからビーム打たれ放題。この弱点をカバーするすばらしいアイディアだ。でも毎日放送の予告サイトでどういう兵器なのか完全にねたばれしてた(つд`)
結局コンピレーションCDに挿入歌はMeteor以外入らないようだ。がっかり。やはりレコード会社の壁(SeeSaw作曲の(ラクス系と暁の車)はビクター、他はソニー)は厚いのか。「あんなに一緒だったのに」は何とか入ったみたいだけど。まあそれでも買うけど。
48話「怒りの日」。なんか微妙につなぎっぽい回。台詞回しが全体的によかった。
とりあえずアスランとカガリはいいんだよ。カガリの成長っぷりは視聴者に分かってるしさ。イベントも多かったしさ。性格的にも合いそうだしさ。会話の流れもよかったよ。「ただ戦場をかけまわっても」とか感慨深いものが。
ミリアリアもいい感じだよ。マリューのロケットも完全に予想通りでべたべたでもう満足だよ。
問題はラクスだーっ。イベントが少ないから何で惹かれてるのかほとんどわからーん。まあ、思想を近くする、かつアスランより頼りになる、というのはともかくキラを洗脳したのがラクスの節もあるしな。指輪の由来がわからーん。フレイはどうしたー。フレイはものすごーくイベントも多いし感情の動きも非常に納得しつつ楽しみに見ていたのにー。
ここで気になるのは二点。キラが全く振り返っていない。16話の問題シーン(笑)を髣髴とさせる。心ここにあらず、というところか。または本当は脈がない。あとはハロ。まだ持ってるというのはどういうつもりなんだ。
バルトフェルドは極めて素直な解説。「すぐ慣れた。」戦争ものとしては珍しいセリフだ。
あとはイザーク&エザリア。最終回で大活躍しそうな流れのような気がする。カガリに政治的インパクトを与えるほどの知名度があるかが謎なんだよな。オーブの後継者としての正当性が認められているか、とか。出撃させてるくらいだからどーでもいいのか?
ジェネシスの電子工学科的解説。エリカシモンズの「ガンマ線を直接コヒーレント化したものです」という解説より。ただし資料を見ずに記憶だけで書いているので微妙に怪しい。コヒーレント化というのは、量子論的には全ての粒子が波でもあるわけだが、その波の波長と位相が時間と空間の巨視的に見て揃っている、ということ。時間が少し経っても、位置が少々変わっても、コヒーレント化したものをぱっとみたらほとんど同じ、と。世の中ではレーザーが最も代表的な例でしょう。エネルギーの密度が高くなる、できた後制御しやすい、なかなかばらばらにならない、といった特徴がありますな。
レーザーは光をコヒーレント化して放射するものです。で、光(=電磁波)のうち、可視光と比べて波長が短くなる順に(エネルギーの高くなる順に)紫外線・X線・ガンマ線となります。というわけで要するに超強力レーザーです(笑)
光のエネルギーは全体のエネルギーと光子のエネルギーの2つの概念があるのでややこしいのですが、まず全体のエネルギーはいわゆる光の強さなどに当たるものです。光に全部でいくらエネルギーがあるか、にあたります。光を粒子としても扱う(最低単位が決まっている)のですが、波長によって光子1個当たりのエネルギーが決まっています。それを光子のエネルギーと呼びます。ちなみに波長に反比例します。で、光子が集まったものが普通の光で、光子の個数によって全体のエネルギーが決まります。
光子のエネルギーがたとえば電子の軌道の間のエネルギーを越えていれば電子にエネルギーを与えて電子の軌道を変えられる、といった感じです。軌道の間のエネルギーより小さいエネルギーを持つ光子はエネルギーを与えられない、というか与えてもすぐ光に戻ります。波長の長い光をいくら大量に与えても(どんなにまぶしくても)全く反応しないけれど、波長の短いのならどんなに弱くても反応する、というのはいくらでもあります。簡単な例は「日焼け」ですね。紫外線は光子一個あたりのエネルギーが強いので皮膚が反応して、普通の光(可視光とか)はいくらまぶしくても皮膚は反応しません。
レーザーでは両端で反射できるようにした固体なり筒中の気体液体なりを用意し、中に光のエネルギーを送り続けると、きっちり反射できるような位相と向きの揃ったものだけが残っていき、エネルギーがたまっていって反射可能な閾値を超えたものが出てくる、という。正確には媒質の起動遷移エネルギーが揃い、エネルギーが高レベルに分布するほうが多くなれば(通常は低レベルに分布が集中するはずなのでこれを反転分布という)放出が連続的に行えるのでよいのです。
問題は、ガンマ線をコヒーレント化できる物質(媒質)は今のところ見当もついていない、という。光子の1個あたりのエネルギーが強すぎて分子原子レベルでばらばらになります。X線ならようやく何とか、というところ。要するにどうやって撃ってんだー、という。まあ、あれだけ照射すれば誰でも何でもばらばら即死です。
まあ、フェイズシフト装甲とか超強力電磁場とかで反射してるといったところかもねー。
いろいろな色で光るのは分かりやすさのためだろうが、理屈をつければ、ガンマ線以外も出ているか、その辺の分子を励起して(エネルギーを与えて)放射光をださせてるためだね。
ちなみに、Zのコロニーレーザーは見た感じ可視光ばかりなのであんなに破壊力はないと思われます。鏡や金属板で防御できる可能性すら。つーか白色レーザーって何だよ。コヒーレンス低っ。
ラスボスはprovidence、か。Pを大文字で書けば「神」という意味だね。小文字なら「導き」「摂理」。これまた正義と自由に引き続き露骨な名前を…。ビデオを停止してみると額の文字はUNDIECI。フリーダムのDIECIが10らしいので11だろうな。
ストライクルージュが出撃して、それまでは黄色なのに顔がどアップになるときだけ目が緑になるのは、ただ単にストライクの出撃の絵の色相をずらしただけだからではないかと邪推してみる。
よく見ると(見なくても)、ラクスが渡した指輪の径はでかすぎないか。
49話「終末の光」。うう…見返したら最後5分くらいがやばい…。
他の部分ももちろん良かったのだ。イザークも相変わらず確変中だしな。最初爆炎に飲まれたときにはてっきりやられてしまったのかと思ったものよ。デュエルの額にUNOって書いてある。1号機だ。ジャスティスはNOVE。9か。
メインテーマのひとつは小説第3巻解説でもあるように「自分の立ち位置とそこからの思考、カテゴライズして思考する安易な道からの独立」ではあるのだろう。軍人の家系に生まれ、今まで軍規に従っていくことを至上としていたナタルが最後に見せたアズラエルの命令と自分の良心との呵責、その結論と結果は悲しいけれど納得のいくものだった。フレイを送り出すときもアズラエルに撃たれるときもマリューに撃たれるときも自分を信じて笑っていたナタル、さようなら。
さてはたしてアークエンジェルにドミニオンブリッジの言葉は通じていたのだろうか…フレイの通信はあったので切れていなければどうにか。マリューが打ち返したのがフラガの仇とのみならないことを祈りたい。フレイがアークエンジェルにしっかりと帰還できると報われるのだが。
フレイも丁寧な描写でたまらん。コーディネイターの話で思い出すのにイザークがあるのがポイントだろう。クルーゼが「アスランは敵だぞ、撃てるかな?」というのを聞いていたのがこんなところで利いてくるとは。フレイは、キラとアスランの関係を知っているからね…。キラを失った(と思ったときの)悲しみを知っているからコーディネイターを十把一絡げに見たり、皆にそういう悲劇を起こすことの間違いを知ったのだろう。間際になってアズラエルに逆らえるようになるほどとは。
そして最後のイザーク。核は無事全て破壊したが、今度はジェネシスを討ちにラクス一派は向かわなくてはならない。しかしイザークはプラントを守るためにジェネシスを失うわけにはいかない。これでもうその他ガンダムと一緒に戦うわけにはいかないわけだが、イザークだってカガリをかばったりしているとおり、その他ガンダムと戦いたい気持ちがあるわけではない。そこでデュエルと対峙するのがバスター。この二人の出す結論はどうなるのだろう。うわー何かアスランとキラよりよっぽど主役っぽい。
あとはカガリの種割れか。ヒビキ博士がコーディネイターである、終わり。でも構わないんだろうけどもうちっと考えてみる。コーディネイターの由来はジョージグレンの「僕はこの母なる星と未知の闇が広がる広大な宇宙との掛け橋。そして、人の今と未来の間に立つ者、調整者、コーディネイター。このようにある者なのだと」というセリフ。まあ、そもそも英語なら調整された人なんだから受身にしてコーディネイティーかコーディネイティッドだ。
「人の未来」の姿が種割れとすれば矛盾点は少ないかも。種割れは感情が高ぶったときに起こるので、人の真の力が出せるようにリミッターが外れた(脳を全て使うとかいうニュータイプもこんな感じだろう)、と考えればナチュラルもコーディネイターも関係ない、と。これならザラ議長の思想に意味がないな、とまとまるかもしれない。
さーて以下はどうでもいいツッコミだ。
ガンダムの設定資料みたいなのを読んでみたら、ソーラレイはCO2(二酸化炭素)レーザーだった。…赤外線じゃねーか。金属板で反射できることうけあい。
前方から高エネルギー反応…ってガンマ線は光の一種だから光速だっての。分かる前に当たる。そういうこというとアニメのビームとかレーザーとかは何なんだ、という話になるけど。
ガンマ線じゃ血液が沸騰する暇もありません。
月は大気がないので、きのこ雲はできません。塵が落ちない理由がないのでドーム型になるはず。予告見て思い出したが、キラとアスランの通った幼年学校はどうなったのかな。
マクロスのCMなんて流すとラクスが歌って終わらせるという無茶なことをするんじゃなかろうかと心配になる。やっくでかるちゃっ。フレイが鍵だよね…?流れ的に。ラクスだけじゃ無理だ。
プロヴィデンスは色を変えたほうがよかったような。まんまファーストだなおい。
ああ…いよいよ次回最終回だ。第2クールまでは非富野のガンダムだからチェックしておくか程度の並のアニメだったのでリアルタイムでは見てなかった(見られなかったというのもある)のだが(並以下なら見るのやめてます)、第3クールからは本気で楽しみにしていた。もうとにかく最終回がΖや逆シャアなんかと違い納得のいく終わり方でありさえすればよいです。
昨日大きな止め絵で初めて確認したガンダムの額の数値だけどさ。1〜5は最初の5体として、6〜8が欠けてるというか、連合軍の3機ですか?不条理なつけ方だ。存在を知らんだろ。
と、昼間は思ったのだが、ザフトのMSはジン・シグー・バクゥ・ラゴウ・ザウート・ディン・ゾノ・グーン・ゲイツ。ゲイツの前に作ったのがジャスティス以下3機とすればつじつまが合うが…。無理があるな。
最終話「終わらない明日へ」。本当に終わらなかった…というか戦争もののアニメで終わるほうがおかしいんだがな。宇宙世紀ものは全て終わっていないし。基本的な人間関係はよくまとまったのでよかったのでは、と。フレイが死んでしまったことだけが残念。
とりあえずトップに最終回記念で載せた分を転載。
ガンダムSEEDが無事終わった(昨日だけど)。何だかんだでファーストとほとんど同じ終わり方だな。戦闘で勝ったほうが逆だけど。半年間非常に楽しんだよ(前半は並かと)。本格的に面白いのではと思ったのは28話のフレイとキラの破局(に一見見える)シーン。あれが書けるのなら変態性愛者と自己中と電波ばかりのいつものガンダムではないわな、と。結局シリーズで一番好きになったかも。
とりあえず、途中で食らった最大のねたばらし関連で思うのだが…フリーダムじゃなくてジャスティスが自爆するんならフレイ死なせずにフリーダムのコックピットにでも乗せてやればいいじゃあないかああ。あれだけ丁寧にやっておいてもったいない。それにそのほうがきれいにナチュラルとコーディネイター関係がまとまるかと。オープニングがなければ、最初から最後までほとんどずっとフレイがヒロイン(たまにカガリ)の展開だった。二人とも大昔のセリフをちゃんと受けてたり、しっかりと成長していっているのが見えるし。でも、そういうのを覚えていなかったり、意識して見る習慣がないとつまらないかも。
アンチを呼びやすい作り(と監督の釣りと煽りと微妙に本筋からずらしたコメント)のことよりも、持ち上げすぎた割に何もできなかったラクスの扱いが最大の失敗なんだろうなあ。あと、アメリカが戦争始めたせいでテレビ局が日和って2週分なくなってしまった(1回は差し替え)こと。
とりあえず続編希望、と。Wであれだけ強引な続編作れたんだから今度は時間内にまとめ損ねた伏線も多いし楽だろー。ASTRAYの連載をいつまでやるのか知らないけれど。
あとは適当に。
面白かった…面白かったのだが…突っ込みどころがちょっと。
冒頭いきなりストライクの頭が原型とどめてるし。…続編でフラガ復活しますか。
クルーゼの素顔は結局なしかい。標準で録画したのに(ぉぃ)
アストレイに乗ってアスランとカガリの援護した奴誰だ。
前からだが、トリィ高性能すぎ。
議長に撃たれたり撃ったりした人って35話最後で出てきた特務部隊の隊長かぁ。確かに側近である理由がある。言われないと気づかんなあ。
CGだから楽なんだと思うが調子乗ってファンネル(もどき)飛ばしすぎ。
イザークが相変わらず確変。結局友人と共に敵を撃ち、そして彼の代わりにアークエンジェルを守るという行動に。強い機体2つも落としてるよ。中盤までの弱さが嘘のよう。彼はフリーダムに見逃されたことで視野が広がり、ナチュラル(フレイ)との出会いとディアッカとの再会で変わっていった、という話かと。
疲れたのでキラ・フレイ・クルーゼ関係 アスラン・カガリ関係とかその他は後ほどゆっくり書こうかと。
1st紹介。SEED系の人ですが大丈夫です。ああなんて親切なんだ。バカ弟はSEED見る前に1st見ろ、と何度も言ってるのに結局見てくれなかったしなー。
まあ、SEED好きだが1stもまじめに見たし俺。短くエピソードが完結しちゃうし、登場人物の精神構造が古い話だなーという感も少々あり。
今月のガンダムエースでようやく気づいたがホワイトベースは地上でアメリカ西海岸から西回りに地球一周して南アメリカに行ってるのね。不条理なコースを…しかも何で毎回マチルダさんに補給されてんだ…。オリジンではごまかしてるし…ひょっとしてまだオリジンだと(vsランバラル中)ニューメキシコあたりだったりするのか?…アフリカからアラスカにインド洋と南太平洋経由で行くのなんてかわいいもんだねー(ヨーロッパか中央アジア突っ切れれば実はすぐ着く)。
ガンダムエースの安彦対談だが、ポスト冷戦の政治家の精神構造が幼稚だとか、戦争と主体的にかかわっていないとか、いかにも戦後日本教育で育った半端老人的物言いでどうも妙な感じだ。(調べたら安彦氏は戦後生まれだった)
「敵」が教育に存在しない日本では理解しがたいのかもしれないな、と思った次第。台湾で育った人のように、話の通じない「脅威」が身近にある人の持つ「恐怖」感を知っていれば、そのモデルを増幅していったのがSEEDであるという点で非常な説得力を感じるのだが。いまさら第2次大戦型の独裁者モデルのファーストをやられても割に合わないんだから信じられない。米国の一国主義でも宗教の原理主義でも、割に合う合わないよりも不寛容の心の問題なんだから、SEED式対立のほうに私は現実的恐ろしさを感じる。
最終回の最大の見所。
クルーゼのうらやむ、最高のコーディネイターで「ある」ことに答えるキラの「そんなことー」「力だけが僕の全てじゃない」という返事と、挿入されるフレイとサイ。「誰に分かる」「何が分かる」と問うクルーゼ。そこでさらにフレイですよ。初めは力だけを目的にキラに近づいたフレイが、キラの内面に触れて変わっていき結局キラの最大の理解者となったこと、サイがキラと再開したときの二人のやり取りによって人一人の価値を認めていくことが大切でありナチュラルとコーディネイターの本質的な差がどこにもないとサイが理解していくこと、といった本作の積み重ねていったテーマの回答を象徴的に示す実に心憎い流れだった。
そして、フリーダムの盾が救命艇に間に合うシーン(SEEDには珍しく回想が挟まらなかったが何を踏まえているか分かるだろう)。キラとフレイの関係がゆがんでいった頃を視聴者が思い出しつつ、二人が久々に再開しようやく認め合え笑いあえたところが最高にしびれる。
結局撃たれてしまうので本気でショック。フレイ好きじゃなくても話の流れを追う見方をしていた人ならかなりの衝撃を受けるはずだがなあ…。人に注目して話の流れを追う人って少ないんだな…。そしてガンダムのお約束精神世界の会話。「何もわかっていなかった」「今はとても素直にあなたが見える」「本当の私の想いがあなたを守るから」。ダメだ…今までのフレイ関係の積み重ねが全て効いてる(つд`)積み重ねを踏まえている時点で既にシリーズお約束内でも白眉だ(なぜか分かり合う、ではない)。まじめに見ててよかった…。
クルーゼの言い分、とことんまで泥沼化した戦争への解決はキラとフレイが昇華したんだな、と非常にすっきりする流れ。最終回の描写としてはきっちりと戦争が終わっていないように一見見えるが、個人ドラマにおいて戦後の希望を示しているので十分だろう。スーパーヒーロー一人で終わらせるものじゃあない。「違うもの」と初めは思っても認め合える可能性は十分にある、「知らない」ことはよくない、知ったら知ったでそれを受け入れていくのが可能だ、という感じ。
でも本当はフレイとは直接話をして欲しかった。よっぽど監督はラクスが好きらしい。
まだ続く。
アスランとカガリ。
アスランは結局父と話ができず終わってしまった。自爆するときに明らかに脱出可能なのに死ぬ気満々なのはやはり父と自分を巻き込んだ贖罪の気持ちか。アスランは内向きに責める傾向があるし。そこでカガリが「逃げるな!生き続けることが戦いだ!」と言い切ったシーンも感慨深い。
カガリの周りはかなり死人が出てるし、「死んだほうがマシ」的考えで行動していた砂漠編やなにやらを思い出す。とりあえず、父を失ったときから、わざわざ父が残った理由を考え続けてきたのだろうな、と。「自爆するなんて無責任」的批判をされるだろうことも製作者は分かった上か…。製作者は実にたちわるいねえ。
クルーゼの行動は結局のところ逃げだったのかな、と思わせなくもない。集団自殺する人とかと心理は一緒だわな。最後まで笑っていたところが切ない。当人はうまく行った、と思っているんだろうな。
最初から見直してる。序盤からあんなに伏線を張りまくっているとは思わなかった。
ラクスってメタキャラクターと見ていいのかもね。
SEED総まとめとか総括とか書いたほうがいいのかねえ。
関係ないけど、Ζでコロニーが落ちたのって月だった。地球に落ちてなかったっけ、と勘違いしてた。大気がないから影響が続かない分まだましだが落としていいものでもない。
昔のガンダムではなぜか宇宙空間でも「右下」などという不条理な方向指示をしていたわけだが、SEEDは色+数字+謎の言葉というちゃんとした指示をしてるわけですな。公式サイトのコラムでも触れているが全然更新されないので勝手に書こう。
まあ謎の言葉って要するにアルファベットで、通信上は聞き取りにくいと困る(というか似たのが多いし、聞き取りにくいと本格的にまずい)ので国際的に取り決めがあるという。電波法規で習ったのでタイミングがよかったなあ、と。日本語だと「朝日のあ」「いろはのい」のようなので、ラテン文字だと、Alpha Bravo Charlie Delta Echo Foxtrot Golf Hotel India Juliet Kilo Lima Mike November Oscar Papa Quebec Romeo Sierra Tango Uniform Victor Whiskey Xray Yankee Zuluといいます。劇中だとDeltaまでしか出てこないので4段階。これはたぶん人間の知覚特性を考えると上下方向角度に使っているんだろうなあ、と思ったり。
当たったら喜ぶだけです。はい。
このページのこれまでの記述では全くインタビューなどを利用したコメントをしていないのがポイントなんですが誰か気づいてますかね。フィルムのみから読み取れることを書いています。設定資料集とかも使っていないはず(つーか持っていない)です。はっきり言えば、インタビューと矛盾するじゃねーかとかいう突っ込みには特に意味を感じません。
まあ、アンチのガイドラインには使ってるけど。
なぜかアンチ系サイトでよく見る意見に「最後までキラとアスランが敵対しているほうがよかった」というのがあるのだが、それで考えたら、実はSEEDは2部構成だったのだな、と思えばいいという感じで。30話でアスランが自爆したところで悲劇の第1部終了。目覚めと和解から人を変えていこうとしていくところが第2部。ナタル・フレイ・イザークと希望が見えつつきたところで最終回。争いの連鎖を断ち切ることのできる人も増えてきたぞ、という。まだ完全に切ることはできないだろう(歴史からすると完璧には不可能だろう)が希望はある、という意味の「終わらない明日へ」。
キラが最後あだ討ちっぽくなっているのが「どうして僕たちはこんなところへ」なのかなあ、と。
年末だしそろそろまとめを書いて終わりにしよう。
昨日見た批評に関するスタンスについての分かりやすい意見。「お笑いパソコン日誌」より。くみ取る訓練は義務教育でやるはずなんですけどね。本来の意図を汲めない人の突っ込みは面白くない。アンチ種は黒猫紳士を見習うべき。批判のしようはもっとあるのに批判のしかたを失敗していると思う。
以上のような理由で、「暗がりで顔がまったく見えないのもお構いなし」なんていうことは、まったくないのだ。『サウンド・オブ・ミュージック』がつまらないというのは自由だが、プロの批評家を名乗ってるんだから、せめて演出意図をくみ取り、その上で当否を判断してほしいなあと思いますた。
SEEDの魅力は、ファーストをなぞるそぶりを見せつつ実はその先を描いていったところだろう。戦争ものとして見ればかなり間の抜けたところが多いわけだが(TVのガンダムは皆そうだが)、人が対立するとは、わかりあうとは、自分で考えて行動しろ、知らないことは悪いことだ、何より自分が変わらねばならない、依存から離れること、といった点をキラ・アスラン・フレイ・カガリ・ラクスを中心に彼らの思考の変化を受け止めていれば自然に感じられるできであろう。「人がわかり合えるか」のずれの根源をわかりやすくしたのがよかった。
30話でアスランが自爆するところで今までなら最終回になっていただろうが、友人間の最悪の憎しみの連鎖を乗り越えていく40話までの流れが私をひきつけた。31話でのカガリの覚醒、34話でのキラのカテゴライズ脱却、38話まででのアスランのカガリやラクスや伝道所の子供などによる今までの行動の反射による覚醒、周りに誰もいなくなったころイザークがフリーダムに出会い感じた変化、ディアッカのナチュラルと「敵」の意識の変化、その他アークエンジェル脇役の成長などなど劇中の見所が集中していた。
時代が進みデジタル製作になり、映像編集がしやすくなったためか挿入歌やBGMとよくあわせた演出も燃え感を呼んでいる。1stの映画もこの辺は非常に優れているのだが、TVでやってくれたのが嬉しいね。Meteorや暁の車が流れる場所が一番分かりやすいだろう。
個人と集団のすり替え、誤解についてもかなり狙って描写している部分があり上手に伝えていたと思う。コーディネイターという分かりやすい設定が意外と展開と昇華にうまくはまった感じ。34・36話のラクスの話やディアッカのあたりでそのあたりを一気に示してくれてよかった。
また、「戦争だから仕方がない」というのは1stから言われ続けている理由付けであるが、それを否定する意志を見せようとするのに好感を持った。
近頃ぼちぼち人と話をしていて感じたのは、主役級のキャラは基本的に物語中で、トリガーが埋め込まれた後に一人で放置され周りのことを考えざるを得ない状況に追い込まれていて、必ずそれ以降にそれまでとは違う成長を見せているのが良心的な構成だなと。
前にも何度も書いているが、誰が何を知らないか、という点を多く利用したシナリオ運びであることが話を引っ張っていたのも好印象。最大の仕掛けはキラ・アスランであるが、その他多くにも見られ、すれちがいをよい感じで演出していたのではないだろうか。
ダメな点としては、第1に構成が偏っていて前半と中盤以降の密度に差がありすぎる点。1年放映が保証されていたからだろうけれど序盤が遅い展開でアンチを増やしすぎたのが明らかにまともな鑑賞や分析を妨げ、損している。アイシャの存在以外ではパクリとは全く思わなかったが。第2にネタバレが目立った点。サントラCDでは本気でがっくりしたものだ。第3にガンダムというタイトルなのに少女漫画やジャンプ漫画のような展開と面白みを用意したので戦争物を期待した人を切り捨てた点。最大はラクス描写が分かりにくすぎかつ説得力が薄いこと。遠い伏線とか台詞とかは読みづらいのが欠点だが面白いことは面白い。
細かい点で言えば、ストライクの換装が2回しか役に立っていないとか、バルトフェルド隊とかモラシム隊とか序盤のイザークとか弱すぎだろとかやっぱり序盤の戦闘面で不満を呼んだのが悪かったな。3人組は目先の快楽に引っかかるという設定であるように見えるのでオーブ戦の間抜けさは認められるだろう。戦略レベルの話は25年前から腐ってるので今さら指摘しても、だ。
実は私としては評判最悪な監督についても解釈を広げるタイプのコメントを多く吐くきらいがあってそれほど非難するものではないと思っている。新たな見方を広げてくれるのが良い批評ですよ。特に最終回後のニュータイプ(アニメ雑誌)の
福田:(スクリーンを指差し)これね、2人が会話しているように見えるんだけど、フレイの声はキラには聞こえていないんです。キラは受け答えをしていないんです。自分の思いをしゃべっているだけ。
なんて演出の違う見方を批評によって気づかされるという観点では非常に奥深い。フレイの声が聞こえていてもいなくても話としてはまとまっているのがよい。
一見軽い絵と話に見せて、落ち着いてみると微妙に考えさせられるところが多い面白いアニメであった。
あまりまとまってないがこのへんで。何か見るときは面白い点を探すのをメインにしたほうが楽しいですよ。
序盤のセリフは後で成長して打ち消すようになっているので書きにくいな。話の主題からみて否定的意味を指すことになるセリフも書くのはどうかと思わなくもないのでスルー。そういうのにもいいのが多いんだが(むしろ数の上では多い?)。
といった感じかしら。いかに後半に偏っているか。14話は総集編に見せかけてジョージ・グレンのあたり妙に注目すべきなのが妙な感じ。
なぜか続編も決まったってのに今頃書き足してみる。
アイシャが「愛人」設定なのはどう控えめに見てもハモンのパクリだと思っていたのだが、プラントで婚姻統制がしかれているから正式に結婚できずに愛人になっている、という説を聞きちょっと感心する。まあ、そこまで考えてはいないと思われるが。
こういう強引な解釈がガンダムの由緒ある正しい視聴法ですよ。