ペンシルパズル製作手順

石井圭司氏のクロスワード製作手順アセトニトリル氏の手書き原稿についてを見て触発されたので書いてみようと思う。

ただ、よっぽど暇なときしか作らないのでそんなに作っているわけではない。しかも投稿すらめったにしない。これでパズル作家というのか。まあ、多くの趣味のうちのひとつなので特に気にすることもあるまい。
 全部文章で書いてあるので分かりにくいかもしれないが、容量の節約のためとお思いください。

準備

コンピュータにはそれなりに詳しいのだが、実は相当原始的な方法でやっている。作る時間は退屈な授業中に決まっているのでコンピュータなんて持ち込めないのも大きい。
 まず、ペンシルパズルを作る前には記録する用紙が必要である。ところがうちにはコピー機が無い。普通紙のFAXコピーならあるが、いまいち使い物にならないのである。インクが高すぎることもあるし。
 そこで、使っているものは無印良品の5mm方眼ルーズリーフ。100枚180円。まあお得。しかも、紙質も十分。100円ショップで60枚情けないのを買うくらいならこれを使おう。昔、ニコリのスケコンで紹介されてて使い始めたもの。コクヨのと違い、罫が紙の端までついているので横33マスも取れる。ペンパはたいてい横10マスなので、この紙に12問分のスペースを取れる。
 ボールペンの手書きで枠を書く。スリリンの場合は4隅の頂点だけ書く。クロスワードの場合、11センチ角の枠を書く。
 これで準備終わり。

作るとき

あまりたくさん作らないのでなんともいえないのだが、とりあえず作ることのあるパズルそれぞれについて書く。

クロスワード

もっとも頻繁に作るような気がする。といっても作るのに時間がかかるので、問題数でいえば少ない。

当然枠作りから始まる。言葉から適当に入れるというのは自由度が高すぎて失敗しやすい。これはみんな言っていること。黒マスを入れるときに考えるのは、基本的には近未来配置で、でも黒マスがタテヨコに連続するのは見ため的に好きじゃないので、妥協策として端から2列目には長めの単語を入れてできるだけ黒マスが少なくなるようにする。でも袋小路や対面塞がりは端だけにしたい。あと、黒マスは斜めに3つ以上つながらないようにして、基本的には桂馬飛びで配置する。
 黒マスを例の方眼紙に鉛筆で塗っていく。するとあら不思議、1センチごとには線を引いていないのにそれらしきものが浮かび上がってくる。人間の目の錯覚みたいなものだけど。ちなみに専門用語でアモーダル補完と呼びます。というわけでここから言葉埋めを始める。

言葉埋めをするときに、まず1番長い単語を考える。といっても普段は5字以上の単語はめったに使わない。長い単語は解き味を悪くするような気がするので使うのは好きではない。インパクトはあるんだけれど。そこで突然その辺の人に5文字の単語で何か思いつくもの、とか言って答えてもらう。とっかかりを人に求めるとはなかなか大胆な。あとはヒントと言葉を同時に考える。単語だけ入れることもあるが、ヒントを統一的にするにはこのほうがいいかもしれないと思っている。でも、ヒントは考えるだけであって、メモは取らない。あとでしばらくたってから考え直す。そうするとつまらな過ぎるヒントは消える。かもしれない。
 なお、単語探しは基本的には新明解。なかなか思いつかないときは豚辞書を使う。
 微妙なこだわりとして、単語の交差するところで、

のように斜めに同じ文字が入るのを嫌う。何となく美しくない。おそらく同じ単語が入っているように見えるからだろう。

単語がめでたく埋まったら、手動でカギの数値を振って、紙の下半分の余白にヒントを書いていく。1行にひとつのヒントでヨコに3段入れるくらいでちょうど良いスペース。

さて、ここまで実にローテクでやってきた。やっとコンピュータの出番である。とりあえずExcelのテンプレートを起動する。Ctrlを押しながら黒マス部分をマウスで選択。全部終わったらF1を押して「セルの書式設定」を開き、背景色を黒にする。数字を埋める。このばあい、書式が既に入力してあるので数値をただ入力していくだけ。別に文字列にする必要も無い。
 次はエディタを起動。数字を全角で入力・タブで区切りヒントを入れる。タブである理由は後述。

最後に印刷のためにWordを起動。
 Excelで作った枠を選択し、コピー。Wordで「形式を選択して貼り付け」で「図」を選ぶ。こうしないと激しく形が崩れる。
 エディタで全体を指定する。Wordに貼り付けた図の下に「貼り付け」。そして、貼り付けた場所を全て選んで段組で3段にする。その後表の挿入ボタンを押すとめでたく表になる。TabってTableの略だって知っていましたか?タブ区切りで打ち込み範囲選択後に表にすると自動的に罫線が入ります。で、罫線を見えなくする。この作業によって、ヒント部が1行に入らないで改行されるとき、番号の部分にかからない。

これでクロスワード製作は終わり。

その他パズル

波及効果

作るのに時間かかる。ハタンしやすい。油断していると間違える。という素晴らしいパズル。12面紙に取れることを利用し、上半分の6箇所を1〜6それぞれの数字についての盤面にする。これで単純ミスは防げるはず。ということでやっている。

白真珠黒真珠

まず、勘で適当に丸を書く。また、適当に塗る。で、つじつまが合うように作る。基本的には運任せだー!

ほか

めったに作らない。

 何だこの参考にならない文章は

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